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池袋のフラ&タヒチアンダンススタジオ Pualani's Hula&OriTahiti

初舞台はいつがいい?~徒然草~

Aloha&Iaorana!!

 

フラやタヒチアンダンスに限らず舞踊系のお稽古には発表会がつきものですね。
将来のステージで輝く自分を夢見て習い始めた方も多いのではないでしょうか。
でも、そのドキドキワクワクな初舞台っていつ頃やってくるのでしょう?習い始めて半年後?それとも1年後?もっと先の2~3年後?


早くステージに立ちたい!という方もいれば、逆に十分自分が納得できる踊りが出来るよになってから、、という方もいると思いますが、
じつは初舞台というのは自分で決める事というよりもチャンスが巡ってきた時がその時といえます。


ご自身で『自分は十分踊れている』と感じている方でも実際には講師の判断で出演不可の場合もあれば(通常の発表会の場合はあまりそういった事はありませんが。)その逆もありえます。
後者の場合は実際、自分ではまだまだステージなんて、、。と考えている方でも、ふつうは講師が普段のあなたの様子を見て、このステージなら出演していただいても大丈夫(今はまだ不十分でも、このまま頑張れば数か月後の本番までには間に合いそう。)と考えての事が大半だと思います。


ですから講師やクムなど自分をいつも指導してくださっている先生からお誘いを受けた場合は、自信をもって欲しいと思います。
また、本番にむけて意識することで自分の踊りも良い方へ変わっていきますから発表会等のステージは経験することで実力も付きますよ(^^♪

 

勿論中にはカラオケに行っても絶対に歌わない方と同様に、習うだけなら良いけど「ステージに立って人様の前で踊りを披露するなんてとんでもない」と感じている方もいるかもしれませんが、フラの発表会はソロで踊るわけではなく音楽でいうところの合唱に近いです。

それに仲間と味わう本番当日の緊張と高揚感は、非日常の体験ですから最初は「私なんて」と遠慮しながらも、終わるころには達成感とともにハマっていたりするものです。

 

ですから、いつかは発表会出てみたいな!ステージで踊ってみたいなと思っている方はチャンスが来た際には「私にはちょっと早いかも。」と思っても是非参加してみてもらいたいと思います。

 

約700年前、兼好法師が書いた徒然草にも芸事に関する文章がありますが、まさにその通り。


「昔から朱に交われば赤くなる」という通り、
自分より上手な人に囲まれてレッスンしていると上達が早くなることは、普段から実感しています。。

 

【原文】
能をつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得てさし出でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。いまだ堅固(けんご)かたほなるより、上手の中にまじりて、毀(そし)り笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性その骨(こつ)なけれども、道になづまず、みだりにせずして年を送れば、堪能(かんのう)の嗜まざるよりは、終(つい)に上手の位にいたり、徳たけ、人に許されて、双(ならび)なき名を得る事なり。
天下のものの上手といへども、始めは不堪(ふかん)の聞えもあり、無下の瑕瑾(かきん)もありき。されども、その人、道の掟正しく、これを重くして放埓(ほうらつ)せざれば、世の博士にて、万人(ばんにん)の師となる事、諸道かはるべからず。
――徒然草 第百五十段

 

【現代語訳】
芸能を身につけようとする人は、「うまくないうちは、うかつに人に知られないようにしよう。内々でよく練習して上手くなってから人前に出たら、たいそう奥ゆかしいだろう」と常に言うようだが、このように言う人は、一芸も身に付くことは無い。
いまだ全く不完全なころから、上手い人の中に交じって、けなされ笑われるにも恥じず、平然と押し通して稽古する人が、天性の才能は無くても、その道に停滞せず、いい加減にしないで年を送れば、才能があっても稽古をしない者よりは、最終的には名人の境地に到り、長所も伸び、人に認められて、ならびなき名を得る事である。
天下のものの上手といっても、始めはヘタクソの評判もあり、ひどい欠点もあった。しかし、その人がその道の規則・規律を正しく、これを大切にしていい加減にしなかったので、いつしか世間から認められる権威となって、万人の師となる事は、どんな道でも変わるはずはない。

 

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