pualani ブログ

池袋のフラ&タヒチアンダンススタジオ Pualani's Hula&OriTahiti

「ハワイのクムに師事」「クムフラ探し」についての疑問点

疑問に思っている人は少なくないけど誰も触れない、触れられない、、だけど空気読まずに今日はあえてこんな話_φ(・_・

(超現実的な話ですのでフラの世界に夢を持っている方々、ごめんなさい。)

 

ハワイアンのクムにつく(師事?)しているという一部の日本人の先生に対しての疑問。(特定の個人についての話ではありません。)


例えば、コンペの為に大金を払い、入賞するのに有利なクムに次々と乗り換える日本のお教室の先生、、いわゆる看板の掛け替えですが、


師事するクムってそんなに簡単に変えられるのでしょうか。

クムが変わると踊りも変わりますよね?ハワイではなく、ここは日本、、年に数回しかクムに会えないのに本当にその方の踊りのスタイルを身につけられるとは到底思えない。


「師事」というのは、ビジネスではなく「お互いの信頼関係に基づいた師弟関係」の事なので、現地で何年も稽古に通ったり、日本から通うとしたら毎年数週間しか行けないだろうから、少なくとも10年くらいの期間をかけて築く関係かと思うんだけどな。こうやって関係を築くことでハワイアン同士やハワイに実際に真摯な気持ちで勉強に来ようとする外国人にクムフラはアロハの精神でシェアしてくれるのだと思っています。


それにもし、ガチで師事する!となると、こちらが日本に住んでいようと、クムに何かあったり、クムから招集があればすぐにハワイに飛ばないとならなかったりで結果的に金銭面や精神面で色々と尽くす事も求められる思います。(程度はクムによります)ハワイでハーラウの一員になるということはオハナになることですから、、。


(なので最初からお互いにビジネスとして割り切り、契約金は〇〇万円、月々の上納金は生徒1名につき〇千円支払うこと、、クム来日の際の費用負担についても、、キッチリと契約書を交わした方が金銭面的には安心、、その気持ちはわかる。)

 

それからまた、大きなフラスクールやハーラウから独立したインストラクターさんが、新たに教室を立ち上げるに当たって(今までの先生と仲違いしてしまったため?)新たに師事するクム探し、、と称して色々活動していらっしゃるのも、とても疑問。


新たなクムに師事したら、踊りがかわりますから、イチ生徒からやり直しじゃないのでしょうか。運良く系統が同じクムが見つかったとしても、全く同じじゃないでしょうし。


これから独立するっていう時にやる事じゃないような気がします、、インストラクターまでやっていた今までの踊りは全て捨てるのか??(ここでいう踊りは、振付の事ではないです。踊りのスタイルです。ハーラウを去っって独立したら振付を持っていけないことが多いです。)

そしたら、その先生の元に来てくださった生徒さんには、何を教えるのでしょうか。自分が身につけたものしか教えるのは不可能だと思うので、それを教えながら自分は新たに違うスタイルのフラを学ぶのだろうか。

 


オブラートなしでそのまま言わせてもらうと、、

そういった場合の「クムに師事する」とういのはビジネス契約であって、教室開講にあたって「〇〇に師事」という看板を持つこと?(契約内容は年に1、2回のクム来日レッスン。その他に年に数回、遠隔で振付を授けてもらうことでしょうか。勿論現地に行くこともあると思うけど、、日本に生徒さんを持っていたら行けて年に2、3回が限度じゃないですか?)もっと言うと、そのクムのスタイルを身につけて無い状態で、ハワイからクムの「振付」を輸入して生徒に流す、、みたいなことになりませんか?なんだかフランチャイズビジネスみたいですが、これなら私にはワークショップとの内容の違いがよくわかりません。

(因みに最近ではアドバイザーとしてハワイアンのクムと契約してますってのもよく聞きます。)


私としては、ご自身が今までに身につけた踊りで勝負するべきではないのかな?独立して人に教えるなら、確固としたスタイルを持っていないと困らないのかな??とかなり疑問。


何かがあって、ハーラウを辞めざるを得なくても、他人に指導できるレベルにまで身につけた踊りの技術やスタイルは自分のものでしょうし。仮にも他人に指導するなら、それらの技術を動員してアウアナなら振付も出来るレベルは必要だと思う。(独立するならご自身の踊りはプロレベルだというのが大前提)


ちなみに、勝手に振付をしてはいけないっていう掟???も聞いたことありますが、これは「生徒」という未熟な身分だからじゃないですか?「日本人」が振付てはいけないなんて事はあり得ないと思う。カヒコ以外は。(カヒコは伝承ですから基本的に難しいとは思います、、でも、物凄く勉強すれば可能なようで、、私はそれがちゃんと出来る日本人の先生に対しては純粋に尊敬します。)


因みに振付も、つねに勉強して数多く作らないと上達しません。最初から素敵な、かっこいいモノは作れないのは当たり前。作り方がわからないとか、やり方習ってないから作れないっていう方もいらっしゃいますが、そういった方はそもそもそういうクリエイティブな作業は向いてない、または踊り手としてまだそのレベルではないのでは、、と思う。(それと書くまでもないですがご自身で振付をつくるのでしたら、踊りの技術と共にハワイ語と英語の理解は必要な基本スキルです。)


あともうひとつ、、

生徒をたくさん持っているにもかかわらず、いつまでご自身が生徒気分なのはどうなんだ、、。


なんでもかんでも「クムが言ってたから〜」「クムに聞いてみる〜」と、丸投げ。

何かあってもクムのせい?生徒が不満や疑問に思っていることに対しても、、しかもそのクムは日本に居ないし。生徒たちからしたら年に数回しか会えない。

 

(いや、クムのワガママを受け止め、生徒たちからは不満を言われ、、と板挟みになりながらも頑張っている先生も実際には多いとは思いますが、、)


これでご自身の踊りまで中途半端だったら「日本の「センセイ」ってなんなの?お金でフラを買っている人達、、」ってそりゃハワイアンも思うでしょう。そのクムのスタイルを継承する訳ではないですから。(そんなに簡単に継承出来る伝統芸能、芸術なんて聞いたことない。)


後ろ盾や肩書きが無いと不安なのかも知れないですが、そうやって看板だけっていうのは、私には「虎の威を借る狐」に見えます。

 

あと主宰先生がすべてクム頼りだと、問題点もあると思います。例えばそのクムとトラブル起こし(やはり残念ながら金銭関係でのトラブルが多いように思います)師事する事が出来なくなったら、、現在まで振付たフラは全て踊れなくなる事も多いです。もちろん生徒たちも今後一切その振付を踊れない。(最近ではどの様な契約を交わすのかは分かりませんので、契約終了しても振付の継続使用はOKの場合もあるもしれません)


日本人とは文化やメンタリティが違いますし、普段すぐに会える距離にもいないですから誤解を生むこともあるでしょう、、お互いに深い信頼関係が無い場合ちょっとこわいですね。(以前、裁判沙汰にもなりましたが、最近でもトラブルで国際問題になりかねない状態になったこともありました。)

こうなったら、きっとまた新たなクムを探し求めるのでしょうが、、そしたらまた踊りのスタイルが変わってしまうのでは?ご自身の生徒さんに戸惑いはないのでしょうか。

 

、、と、いう訳で日本のフラビジネスについて普段疑問に思っている事、でした。今はフラの世界も、どんどん色々な事がドライになっているようですから他人が横から口を出すことでもないかもしれないけど(°_°)

 

私はハワイアン達が日本とそういったビジネスすることに何の批判も無いです。むしろフラはハワイの文化ですから、そういうものだと思っています。

日本人がお金を出すことによって、ハワイのハーラウ本校の資金になったりして結果的にハワイのフラに対する貢献になることもあるでしょう。

私はただ、そこを利用している方々の様子が気になるだけ🙃


ちなみに私は今現在、特定のクムフラに師事していませんし、上記のようなビジネス契約もしていません。お誘いを受けたことは何度かありますが。(もちろん現在までにお世話になったクムや先生はいます😳当たり前か。)

私は自分のやってきた踊りのスタイルが好きなので変えたいと思っていないのです。

また人間的にとても尊敬しているハワイアンのクムフラは複数名いらっしゃいますが同様の理由で師事を希望しません、、。

でも、ステキな踊りをする方のワークショップは参加してみたいなぁとは思いますね。(単に振付を仕入れる為ではなく、そのスタイルを経験したい)


私は私の経歴を知った方や、踊りを見て下さった方からフラやタヒチアンダンスを教えて欲しいといわれた事や、知人の勧めなどもあって教室を開き踊りを教えはじめましたので「有名クムに師事」や「〇〇日本校」っていうピカピカの看板が必要とは考えていません。(おそらく私の生徒さん方は皆さんお分かりだとは思うけれど、これは決して指導者が勉強しないって意味じゃないですよ?学び方はひとつではありません。)

だけどいつか、生徒さんの中からフラやタヒチアンダンスを踊る楽しさを知り、その先にある上達する難しさや厳しさも経験しながらダンサーとしてプロフェッショナルレベルにまで踊りを極めてくれる人が(年齢問わず)出てくれたらいいな〜と思いながらレッスンを続けています🌱

いつも生徒の皆さんが熱心にレッスンに取り組んでくださっている事、とても有難く感じています。MAHALO🥰