『ハワイのハーラウの仕来たり』や 『本物のフラと偽物のフラ』、『日本のフラ』について
Aloha&Iaorana!!
東京は急に気候が暖かくなり春めいてきました。これから気温が上がったり下がったりしながら徐々に桜の咲く季節になっていくのでしょうね(^^♪
今回はハワイのハーラウの仕来たりや、よくフラの世界で話題になる『本物のフラと偽物のフラ』について、それから日本で活動するハーラウの在り方とか存在意義などについて普段私が考えている事を整理したくなり書いてみました。
※既に何処かでフラを学ばれている方、これから習いたい方、もしかしたら生徒さんに教えている講師の方などなど、このブログを読んでくださっている人はフラに興味がある方が多いと思うのですが、それぞれに様々な考えや信念がおありだとおもいます。以下の文章もただの個人の考えですので、『まぁ、こういう考えもあるよね』と思って読んでいただければ幸いです。
書いているうちにすーごく長くなってしまったので、ちょっとずつ載せます(*´▽`*)!
【もくじ】
- ハーラウのしきたり
- フラの存続と発展性
- 「日本で踊るフラ」
- クムフラそれぞれの考え方
- ハワイアンズのダンサーたち
【1、ハーラウのしきたり】
ハワイでも日本でも、伝統的な教え方をしているフラハーラウに入門すると踊り以外に文化面でも様々な事を学ぶと思いますが、それと同時にいろいろな決まりや、しきたりに出会うことがあり、現代的な考えでは「何故そんなことをしなければならないのか」と疑問に思う事、不満に思う事が多々あると思います。
(現代では特に、合理的な理由で納得出来なければ、自分が損をするような気がするのでやりたくないと考える人も多いですが。)
でもそれらは単純に「そういうものだから」行うのですが、訳がわからずとも頭で理論的に理解することが難しくとも、伝統芸能の世界ではその「しきたりや決まりごと」に従うこと自体に意味があります。
余談ですが、特に正式なフラハーラウで真剣にフラを学ぼうとする場合、日本ではどうだかわかりませんが特にハワイでは実際の踊り以外の事を能動的に学ぶことを求められます。
簡単な例でいえば、来週までにこれから踊るフラのメレ(歌詞)の意味を調べてくる→google先生に頼らず辞書を使うこと(笑)、また、その背景も出来る限り自分で調べてくること、そしてハワイ語のOliも覚えてくること、などの宿題をこなすのですが、そういった基本的な事が出来なければ、いづれレッスンについていけなくなるでしょう。
また直接、踊りの技術に関連しなさそうな事柄、例えば山にレイや衣装の材料にする植物を取りにいくことだけでなく、舞台前にカプ(禁忌)を守る事などや、それに付随する様々なハワイの伝統的なハーラウが代々行っている事があると思うのですが、その世界に実際に入門してそれらを行うことは、(もちろん其々には関連する意味合いがありますが)それを何年も何十年も粛々と続けていく事によって精神性や空気感みたいなものを染み込ませ踊りに反映させていくことが目的なのだと思います。
いわば、昔から行っている事を再現し続けることで気持ちや思いを同化させていくような。
(補足ですが、お能なども入門すると10年は辞めてはいけない決まりがあるそうですが、ハワイの伝統的な名門ハラウでも入会したら数年(大体5年くらい)は辞めることが許されないと聞きます。まぁ、そもそも気軽な入門/入会は許されないと思いますが。)
そういった意味では技術だけではカヒコなど『ハワイの本当に伝統的なフラ』を踊る事は出来ないとも言えるかもしれません。私はフラに限らず、伝統芸能の世界の『しきたり』というのはそういう意味合いがああるのではないかなと考えます。
次回【2、フラの存続と発展性】に続きます(・ω・)ノ
MAHALO!