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池袋のフラ&タヒチアンダンススタジオ Pualani's Hula&OriTahiti

ハワイ語のはなし① ~『除外』について

ALOHA&Iaorana!

 

フラを習っている方の中にはハワイ語に興味がある方も多いとおもいますので、今回はハワイ語について少し。

 

ハワイ語には日本語は勿論のこと英語や他の多くの言語には見られないおもしろい所があります!今日はそのひとつについてご紹介します_φ(・_・

 

例えば、『私たち』という言葉。

英語だと『WE』ですが、実はこれ、ハワイ語には4種類の使い分けがあります。

 

ひとつは、私(話者)+ 話し相手= 『私たち(2人)』を表す、ua(カーウア) 


もうひとつは 、私(話者)+ 会話に加わっていない第3者(目の前の話し相手を除外)=『私たち(2人)』を表す、 ua (マーウア)です。

、、これは例えば、『(今ここにいない)〇〇さんと私』という意味での『私たち』の話を目の前の人に話しているいるとき。

例文でいういと、『この間〇〇さんと旅行にいったんだけど、その時に『私たち』△△したの』、、、と話す時の『私たち』です。

 

更にこの2種類の『私たち』は2名と3名以上で使い分けがあり、3名以上の場合は、


Kākou 

mākou (除外)


となります。

 

私たちには馴染みがありませんので、慣れないとなかなか難しいですが、ハワイでは古来から大家族で生活していたため、話の登場人物や相手をハッキリさせるためこういった言葉になっていったようです。

 

ハワイ語については、私もまだまだ勉強中ですが、気が向いたときにまた書こうかなと思います(^^)/♪


MAHALO !!

 

「Hawai’i Aloha(ハワイ・アロハ)」

ALOHA&Iaorana!!

 

今日はハワイアンならきっと誰でも知っている曲「Hawai’i Aloha(ハワイ・アロハ)」のお話です。


この歌はハワイに生まれ育ったことに感謝し、人々の幸せを願う歌。

ハワイでは何かのイベントの最後に必ずと言っていいほど参加者全員が手を繋ぎ、この「Hawai’i Aloha(ハワイ・アロハ)」を歌います。


ワイ島で活動していた宣教師レバーンド・R・ライオンが1879年に「I Left It All with Jesus」という讃美歌にハワイ語の歌詞をつけ、ハワイの人々に教えたのが始まりで、後にハワイの立法の国会の終わりに歌われてハワイ賛歌になりました。


今ではハワイ州知事の認証式や、議会の開会式でも歌われているそうです。フラやハワイアン・ミュージックのイベントの最後にも出演者と客席が一体となって合唱します。

日本でもハワイアンコンサートなどに行くと経験できる場合がありますから、歌詞や内容を知っておくと良いかもしれません。

 


【Hawai'i Aloha】


E Hawai'i e ku'u one hanau e 

ハワイよ、私の生まれた砂浜 

Ku'u home kulaiwi nei 

ここは私の故郷 

'Oli no au I na pono lani ou 

天の祝福を喜びに思う 

E Hawai'i aloha e 

愛するハワイ

E hau 'oli e na 'opio o Hawai'i nei 

ハワイの若者たちに幸福が訪れるように

'Oli e ! 'Oli e ! 

歌えよ、歌え 

Mai na aheahe makani e pa mai nei 

穏やかな風が吹き

Mau ke aloha no Hawai'i  

いつもアロハが溢れるハワイ 

 

E ha'i mai kou mau kini lani ou 

あなたの髪が語りかける

Kou mau kupa aloha e Hawai'i 

あなたの愛するハワイ

Na mea 'olino kamaha 'o no luna mai  

神聖な光が降りてくる 

E Hawai'i aloha e 

愛するハワイ

Na Ke Akua e malama mai ia 'oe 

神のご加護がありますように

Kou mau kualono aloha nei  

愛おしい山々がつくる尾根

Kou mau kahawai 'olinolino mau 

たえず輝いている小川  

Kou mau mala pua nani e  

美しい庭

E hau 'oli e na 'opio o Hawai'i nei 

ハワイで過ごした若き幸せな日々 

'Oli e ! 'Oli e ! 

歌えよ、歌え 

Mai na aheahe makani e pa mai nei  

そよ風は優しくそよぐ 

Mau ke aloha no Hawai'i  

いつもアロハが溢れるハワイ 

 

 

HULAステップの名前のこと

ALOHA & Iaorana!!

 

今日はフラのステップの名前、その意味のお話(^^♪

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、フラも動きを表すハワイ語がそのままステップの名前になっているものがあります。

 

今回は、簡単にステップのコツも添えてご紹介します(*‘∀‘)!

例えば、

 

kāholo(カホロ)

これは右に2歩、左に2歩と移動するステップですが、holoは『走る、移動する』という意味があります。

ちなみにフラソングにもある、『holoholo ka’a(ホロホロ カー)』はドライブの事です。※ka’a→car(車)

 

hela(ヘラ)

片足ずつ前45度出すステップで、helaは『広げる』という意味。( 脚だけを広げようとするのではなく、重心を移動することによって前に出した足が自然とナナメ45度になります。)

 

‘uwehe(ウエヘ)

膝を曲げた状態で踵を上げるステップのことですが、‘uwehe には『開く』という意味があります。( 膝は前に出すように(身長が変わらないように)します。また膝は体重移動で腰が揺れることによって自然に開きます。)

 

 

因みにバレエの用語も動きの説明がそのままステップの名前になっていますね。(プリエ→折る、ジュッテ→放り投げるetc..)

そういえば日本舞踊をしている知人がいるのですが、日舞にもそういった用語があるのか聞いてみたいです。始めて耳にする日本語があるかもしれません。

 

MAHALO (´∀`*)♪

 

alohahula.oiran.org

 

 

百合の花

ALOHA&Iaorana!!

今日はMaileクラスの皆さんに、来月のステージで着けるココ(髪飾り)とレイをお配りしました。今回は、大振りのカサブランカのココとオレンジ色のカーネーションのレイ。

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日本では結婚式などのブーケにも良く使われるカサブランカ(百合の花)なのですが、じつは欧米人にとっては葬式花です。ハワイも今はアメリカですので同様にフラのステージなどでは通常は使用されないと思います。(というか、ハワイにカサブランカが自生しているのかは不明です。)お葬式(お供えの花)を連想させるお花ということなので、日本でいうところの菊(仏花)みたいな感覚でしょうか。ですが今回は、Maileクラスが踊るフラが「故人に対する想い」を歌うメレである事からサブランカを使用することにしました。

 

フラを踊る際に身に着けるレイやココ(髪飾り)はメレに則した色や草花を使います。フラの競技会は勿論のことですが、海外のイベントなどで踊る際にはさらに文化の違いについてもしっかり考慮しないとですね。

でも実際には、これを日本で毎回のイベントやステージ出演の度に厳密にやっているとお花代が掛かり過ぎてしまうので『あまりにも変』でなければ『まぁOK!』というお教室が大半だと思います。(でも、、ちゃんとしたステージでフラを踊る場合に、恋人への熱烈な愛情をうたうメレにカサブランカは流石にマズイかなと思います(・_・))

 

ちなみに百合の花は、キリスト教と深く関係しています。
クリスチャンにとって、百合は『純潔』や『穢れない魂の輝き』を象徴し、亡くなった方の魂が平和な無垢の状態に帰ったことを表すそうです。

日本の結婚式などで使われているのは、花言葉に『純潔』という言葉があるからだと思われますが、ホテルや結婚式場などの教会でブーケや飾り付けに使われていたりすると、外国人の神父さんにとっては、さぞかし不思議な気持ちだろう、、とか思ったりもします。

 

実はそれとは逆に、欧米では菊の花をプレゼントとして贈る事は普通だったりします。外国人の友達にお供え用の菊の花束(スーパーとかで良く売ってるあれ)を頂いたら微妙な気持ちになりそう。

、、きっとその気持ちが嬉しくてお部屋に飾らせもらうと思います(´∀`*)

 

MAHALO!!

 

ハワイアンズのダンサーたち

ALOHA&Iaorana!!

『ハーラウのしきたり』や『本物のフラと偽物のフラ』、『日本のフラ』について
今回でラストです!

※これは、続きものになっているので、初めての方は1つめから順番に読む事をおススメします(*'▽')♪

『ハーラウのしきたり』や 『本物のフラと偽物のフラ』、『日本のフラ』について - pualani ブログ

 

では、

1、ハーラウのしきたり
2、フラの存続と発展性
3、日本で踊るフラ
4、クムフラそれぞれの考え方

に続きます↓

 

【 5、ハワイアンズのダンサーたち】

 

スパリゾートハワイアンズのダンサー達。彼女たちはプロとして恥ずかしくないよう日々舞台やレッスンで研鑽を積んでいます。(補足ですが、ハワイアンズは年間数億円の投資をしてダンサーを育ています。それから詳しい内容はここで申し上げることは出来ませんが多くのハワイアンのクムからの協力も得ています。)

教室を運営していると良く分かりますが、今でもハワイアンズのショーを見て憧れてフラを始める日本人は多いですね。

 

フラを習い始める入り口は華やかなショーや衣装でも、稽古を重なるうちに本格的なハワイの伝統文化としての学びに移行することもあるでしょう。

現在ではハワイよりも数倍フラ人口の多い日本ですが(ハワイでフラを習う人は減少傾向です。)日本でここまで浸透してきた理由は、ハワイアンズの存在を抜きに語れません。たまにハワイアンズなどに対し、日本人がフラで商売をしているとして批判的な意見があるようですが、上に書いたとおり日本にフラが広まることによりハワイアンのクム達が(ハワイでは難しくても)日本に来てフラでお金を稼ぐことが可能になったという事も考慮して頂きたいところです。

 

文化芸術の存続と発展にお金が必要な事はいつの時代の変わりませんから、私はフラでお金を稼ぐ事に全く批判はありません。中世の時代から大体どこの国でも貴族や聖職者がパトロンとなって文化芸術を保護していました。いまは国か大企業、そして個人(※個人が生徒としてお金を払い学ぶことで文化芸術を下支えしてます。あのショパンもリストも貴族の子女にピアノを教えて生活の糧にしていました。)ですかね。

 

それからこれは余計な話かもしれませんが、ハワイ現地の人が日本人の踊るフラを見て違和感を感じるのは当然で、それは例えば外国の方々が歌舞伎やお能を学んで自国で披露しているのと同じようなものです。本物の歌舞伎や能が日本にしかないのと同じで本物のフラがハワイにしかないという事には議論の余地がないような気さえします。ですが、それでもちゃんと物事がわかる人が見れば「これは本物のフラかどうか?」という基準ではなく、きちんと基本を押さえた上で良いものは良いし、美しいものは美しい、という評価になるのだと思います。

 

最近ではフランス人が日本酒を自国で創意工夫しながら研究して(日本に学びに来ることもあるようです。)酒造販売していますが、それに対して私たち日本人が『これは本物の日本酒だ』といえるかどうか?みたいな事も例えとしては分かりやすくて面白いかと思います。(ちなみに海外では日本酒はSAKEと表記されます)
フランスで作った日本酒(SAKE)は、本物の日本酒かどうか?というより美味しいか美味しくないかで評価されるのではないでしょうか。

 

またフラのような芸能で例えるならば、もし仮にパリの劇場でフランス人の役者が本格的なお能を披露していたらどうでしょう。
私は、彼らが上演している能を本物かどうか?でジャッジするのもやはりちょっと違うような気がします。でも、もしもフランス人がフランスの伝説とか有名な文学を能にして上演するというものがあったら見てみたいと思いますし、それが数百年と続き洗練されていけば、それはフランスの能っていうジャンルになり多くの人に受け入れられていくのだろうと思います。

 

私には過去に白人たちから未開人の踊りと蔑まれ人前で踊る事を禁止されたフラ(フラを学ぶ人で歴史を知らない方がいたら、ぜひ勉強してみてください。まずは本を1冊読むだけでも良いと思います。)を美しく洗練させ、『フラ』と聞いたときに、『ああ、あの美しい踊りね!』という反応が当たり前にもらえるよう、多くの国の方々に広く『芸術』として認知してもらいたいという思いがあります。※繰り返しますが個人の考えです。


そのうえで日本人である私は、無理にハワイ人になりきるのではなく自分自身のアイデンティティを大切にし(技術や正しい知識など、基礎がなければ論外ですが)初めてフラを見る何もしらない方に、『フラってこんなに素敵なんだ』と感動して頂けるように踊りたいですし、そんな風に踊ることが出来るよう生徒さんにレッスンしていきたいと思っています。私は結果それらが今までお世話になった諸先生方やクムフラ、ハワイの文化である『フラ』そのものに敬意を表すことや、それ自体の存続や発展に繋がるのではないかと思うからです。

 

このシリーズはこれでおしまい(・ω・)ノ!
毎回こんな超個人的な長文にお付合い頂きありがとうございました。
読んでくださった皆様に沢山の幸せが訪れますように(´▽`*)

 

 

MAHALO!!

 

クムフラそれぞれの考え方

『ハーラウのしきたり』や『本物のフラと偽物のフラ』、『日本のフラ』について

これは、続きものになっているので、初めての方は1つめ↓から順番に読む事をおススメします(*'▽')♪

『ハーラウのしきたり』や 『本物のフラと偽物のフラ』、『日本のフラ』について - pualani ブログ

 

では

1、ハーラウのしきたり
2、フラの存続と発展性
3、日本で踊るフラ

に続きます↓

 

【4、クムフラそれぞれの考え方】

 

福島にあるスパリゾートハワイアンズにはフラガールがいますが、ご存知の通りハワイにも商業的な目的で大きなショー等で踊るダンサーたちがいらっしゃいます。(ショーとしてフラを見せる事を良く思わないクムもいれば、それとは真逆にショーの製作に積極的なクムもいる。コンペティションに出ること(※フラに点数をつける事)にとても懐疑的なクムもいます。)

 

ちなみにですが、正式にウニキせずフラを教える方はハワイにもいますし、そういった方が日本に来て日本人生徒にフラを教えていることも有名無名に限らずあります。


また彼等のバックグラウンドも様々で、ある程度きちんと勉強した後にソロのコンペティション等で優勝、もしくはプロフェッショナルダンサーとして一定期間活躍した後に教える方や、師事していたクムフラが高齢で亡くなってしまった場合など様々です。一生懸命真摯に何年もフラを学んできて実力や知識が十分でも師匠と人間関係がこじれてウニキさせてもらえなかった方もいるでしょう。(ハワイもアメリカですから金銭面や利権で揉める話は本当によく聞きます。)そういった意味であくまでウニキは国家資格ではないのだなとも思います。(国家資格は資格の取得に人間関係は左右されません)

 

また残念ながら、外国人は『クムフラ』という肩書?をお金を積めば貰えてしまう場合がありますし、比較的簡単にウニキさせるクムもいらっしゃいます(勿論そうでなく正式に数十年修行してクムフラになる方もいます。)ので、そういった場合は上記のクムフラではない先生の方が指導する上での実力がある場合も??

 

また、ウニキをしてクムフラになった方も、そのまま師匠のフラを引き継ぐ方もいれば、先に書いたような全く新しくクリエイティブな活動をする方もいます。ショーとして多くの人に見て頂くことがフラの発展や存続に繋がると考える人と、全く真逆の考え方をする人、どちらもフラを愛している事には変わりがないと思います。

 

私は伝統芸能や芸術は、昔からの伝統を固く守る人間と、クリエイティブに新たな試みをしていく人間の両者があってこそ未来に向かって存続していけると考えますが、新しいものを嫌い認めない方はフラに限らずどこの世界にもいらっしゃいます。(宗教で例えるならば、ユダヤ教徒新約聖書を認めず、またキリスト教徒がイスラム教徒を認めなかったように古いものが新しいものを認めたがらないのはよくあることです。)

 

ですが、アメリカに国を奪われたネイティブハワイアンのアイデンティティはフラやハワイ語ですし、フラも宗教的な事に結びついていますから、新しい方向に行こうとすることに抵抗を覚える感情があるだろうな、、とも理解できます。(もし日本という国がいきなり無くなった場合、自分が日本人(日本民族)である証明が、日本語や身についている日本的な文化にあると考えると実感として分かりやすいと思います。)

また自分達ネイティブハワイアン以外がそういった事をすると「文化の盗用」であると感じる事もあると思います。ディズニーの『モアナ』も随分と議論になったようです、、その様に感じる人と特に気にしない人、ハワイアンの中にも色んな考えの方がいると思いますが、他国の文化をテーマにする際は敬意と誠意を持って相手を深く理解しようとする姿勢が大切なことは間違いないですね。

 (ちなみにモアナに出てくる踊りはフラとタヒチアンダンスを足して2で割ったみたいな感じでした。フラがタヒチから伝わったことを考えると架空の物語とはいえ、そこまで的外れにには感じないです、、私が日本人だからそう思うだけなのかもしれませんが。)

 


次回でラスト!【5、ハワイアンズのダンサーたち】に続きます。

毎回、こんな長文にお付き合いくださってありがとうございます~。

 

MAHALO!!

 

『偽物のフラ』についての補足など

Aloha&Iaorana!!

 

以前書いた「偽物のフラ」についての記事の補足です。

このテーマは関心がある方が多いみたいでアクセス数がものすごく多いです(・_・;)

私は流派の違いに対して『偽物のフラ』というのは存在しないと教わってきましたのでそれについて以下に私なりの解釈を述べます。

 

流派の数というのは常に一定数なのではなく増えていくもので、その元になる流派というのも必ずあります※ゼロからは始まらない。ここで言う新しい流派というのは例えば、ルイヴィトンで修行した人が学んだ技術や知識をもとに新しい自分のブランドを立ち上げるようなものです。

 

ただ、今現在フリーで活動(教えたり踊ったりなど)していようとも、「過去に1人のクム/先生の元で長期間学んで大元になる基礎を身につけている」ということは上記に関連してとても重要です。色んなハーラウを短期間で移籍しながら点々として踊っていたような感じだと、踊りの根幹が育っていない為(その人の中に基準というか大事な基本っていうかが出来ていない)踊りに一貫性が見えないので、分かる人が見たらパフォーマンスに違和感を感じるのかもしれません。もしかしたらそういうのを批判して『偽物のフラ』と仰りたいのかもしれません。

 

なので恐らく『偽物のフラ』という言葉は、『流派がごちゃ混ぜで系統が不明なフラ』や『踊りのスタイルが見えてこないフラ』のことを指したいのだと思われますが、この『偽物』という言葉はインパクトが強くとても乱暴に聞こえますし使い方も適切ではない為、真意が伝わらず悪口にしか聞こえません。(こういうインパクトの強いネガティブな言葉っていうのは世の中に広まり易いです。

 

私もハーラウの移籍になどについては上記の様な理由から、しっかり教え育ててくれる所で少なくとも5年くらい学んだ後に移るのなら解りますが、2、3年で色んなところを転々とするのはおススメできないです。自分の踊りをハッキリもっていない状態で有名クムのワークショップだけ通いまくっても上達しない、というのと同じです。(それはそれで色んな振付を踊れて色んな体験出来て楽しいのかもしれないけど。それからカルチャースクールやクラスの人数が多すぎてレッスン中に放置されるようなところで5年、、ではあまり意味がないです。)

 

それからたまに独学ではダメですか?という方もおられますが、どんな舞踊も正式な一定期間の対面レッスンを経ずにステージ等で披露できるレベルに到達できる方は稀です。踊りの正しい型は実際に習わなければ決して身に付きませんから実際のところ独学では「初級レベル」にさえ到達できません。

 

 ただ「流派がハッキリしない」フラをダンスとして楽しんでいる人ははきっとたくさんいて(一か所のハーラウに安定して長期間通える人は少ないです。)日本でもハワイどこでも健康の為や趣味の一つとしてスポーツジムやカルチャーセンターなどで、あまり拘らず気軽に楽しんで踊っている方は沢山いるでしょうしYouTubeなどで振付を覚えて踊っても楽しいかもしれません。

 

でも一つだけココに書いておいた方がいいかなと思う事もあって、それは、実はネイティブハワイアンの中にはそういった「気軽な気持ちで楽しむフラダンス」に対して「文化の盗用」であると憤りを感じている方もいらっしゃるということです。こういうことはフラに限ってではなく、他にも例えば、黒人文化であるジャズを白人が演奏する事に対して「文化の盗用だ」という怒る方もいます。特に人種のるつぼと言われるアメリカで多いです。

 

話がまた『偽物のフラ』という言葉に戻りますが、

以前、ハワイを旅行中、ワイキキビーチ沿いのステージで開催されたフライベントを客席で観ていた時に隣の席にいた日本人のおば様(おそらく何処かのハーラウの生徒さん)が、日本人先生に習っている方々のフラステージを観て、「あんなのニセモノよ。でも私達のフラは本物!」って言っているのを聞いて、逆に貴方はどんな先生に教わっってるの??、、、とビックリした事があります。その様な陰口が出るのはその方の先生やクムがその様に他の教室やハーラウを批判したり馬鹿にしたりしているからでしょう、、。その日本人先生のバッググラウンドも知らずに良く言えるなと思いました。

 

ついでに書きますが、『ハーラウで習った振付を他所で勝手に踊ってはいけない』『そこのハーラウを辞めたらもう二度と踊っていけない』っていうのが全世界のハーラウ共通の掟かのように仰っている方もお見掛けしますが、これも色々です。

クムによっては踊らないでほしいっていう方もいれば「どんどん踊りなさい」っていう方もいます。(後で色んなクムがいるよ。っていう話も後に書きます。)

 

※但、ご自分が所属しているハーラウのきまりは守りましょう。そこのクムのやり方に従うべきです。気に入らない場合はそこは貴方に合わないだけなので不満や陰口に走る前に去りましょう。それとハーラウを移籍した場合は、元のところの踊りは心の奥に大切に仕舞い、新しいハーラウの踊りを学ぶことに集中した方が色んな面で上手くいきます。新しい先生やクム、仲間の前で披露する事は失礼になる場合がありますからやめておいた方が良いです。

 

でも振付関連で、私もこれは流石にNGだと思うのは動画などで見た他人の振りを本人の許可なく丸パクリすることです。参考にするくらいならハワイのクム同士でもありますが、丸パクはダメよ絶対。個人的に自宅で遊びでマネして楽しむだけならアリだと思いますが、教える立場の人がクラスでこれやったらアウトです、そもそも他人の作った振付を自分の生徒に正確に教えるって不可能だと思います。

 

それからハーラウや教室を独立してご自身でサークルや教室を開かれる場合も過去に所属していた際に習った振付を教えるのは特別な許可が無い限りNGです。あと、色んな人の色んな振付の継ぎはぎも、一貫性の無い踊りになると思いますから、こういうのをハワイアンのクムフラが見たら一言もの申したくもなるでしょう。こういった事はフラだからっていうよりも踊りの世界だったら何処も同じことです。

 

話は戻りますが、私の場合はレッスンで直接私から教わった振付でしたら、事前に一言お知らせして頂ければ、どこで踊って披露して頂いても構いません(みんな結婚式で踊ったり、ボランティアで踊ったり、会社の忘年会で踊ったりしてるみたいです。)

ただ人様の前で踊るならきちんと『その為の練習』をしてくださいね、と一言添えますが。(小さくともステージに立つという事は、他人より高い所に立つという事ですから、その為の準備や努力はするべきです。)

 

ちなみにフラカヒコは種類によってショーなどで披露するのに適さないものありますし、アウアナであってもメレの内容が踊る場に相応しく無いこともあるので、あなたが踊って恥をかかない、また教えて下さった先生やクムに恥をかかせないためにも、外で披露したい場合は一言お伝えした方が良いかとも思います。外で踊りを披露することを許可されているクムや先生でしたら何かしらのアドヴァイスをして頂けるかもしれません。

 

この話はこれでおしまい(^^♪

MAHALO!!